リスキリングに関する企業の意識調査結果について
リスキリングとは
「新しい職業に就くために
あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために
必要なスキルを獲得する・させること」をいい
昨今、注目されることが多くなっています。
(株)帝国データバンクは、2022年11月に
「リスキリングに関する企業の意識調査」結果を発表しました。
1.リスキリングの取組状況とDX推進
(1)リスキリングの取組状況
リスキリングについて
何らかの取り組みを1つ以上実施している企業は全体の 48.1%
「特に取り組んでいない」企業は 41.5%でした。
(2)DX取組企業と未取組企業
DX の取組状況ごとにみると、
DX に取り組んでいる企業のリスキリング取組割合は 81.8%でした。
DX に取り組んでいない企業のリスキリング取組割合は 32.2%にとどまり
DX 推進とリスキリング取組状況の間で一定の相関がみられました。
(3)大企業と中小企業
「大企業」のリスキリング取組状況が 60.4%に達したのに対し
「中小企業」は 45.8%にとどまりました。
2.リスキリングの取組内容
リスキリング取組内容は次のとおりです。
数字はDX取組企業で、カッコ内はDX未取組企業です。
・新しいデジタルツールの学習:56.8%(41.0%)
・eラーニング、オンライン学習サービスの活用:35.3%(22.1%)
・経営層による新しいスキルの学習、把握:35.2%(41.5%)
・従業員のデジタルスキルの把握、可視化:34.1%(28.2%)
・経営層から従業員に学習が必要なスキルを伝達:31.8%(29.1%)
・DX、デジタル化に関連した資格取得の推奨、支援:27.2%(17.8%)
・他社、官公庁と連携したリスキリングの実施:7.4%(5.8%)
・大学等での受講による学習や、学位取得の推奨:2.5%(1.5%)
3.業種ごとのリスキリング取組状況
(1)上位5業種
・広告関連:69.2%
・情報サービス:67.5%
・金融:62.1%
・人材派遣・紹介:60.4%
・パルプ・紙・紙加工品製造:55.1%
(2)下位5業種
・繊維・繊維製品・服飾品卸売:39.4%
・繊維・繊維製品・服飾品製造:39.3%
・メンテナンス・警備・検査:39.2%
・建材・家具、窯業・土石製品卸売:38.6%
・娯楽サービス:34.2%