年齢にかかわりなく活躍し続けられる社会へ「高齢社会対策大綱」
政府は13日、「高齢社会対策大綱」を閣議決定しました。
この大綱は、おおむね5年を目途に見直されます。
高齢化率の上昇に伴い
生産年齢人口は 2040 年までに約 1,200万人減少することが見込まれており
労働力不足や経済規模の縮小等の影響が心配されます。
65歳以上の労働者は過去最多
総務省は、「統計からみた我が国の高齢者」を公表しました。
65歳以上人口は3625万人と過去最多
総人口に占める割合は29.3%と過去最多となっています。
世界の中でも日本が最高で、次いでマルティニーク(25.3%)
プエルトリコ(24.7%)、イタリア(24.6%)などとなっています。
65歳以上の就業者は、20年連続で増加し、914万人と過去最多です。
65歳以上の就業者の割合は13.5%で、主要国の中でも高い水準です。
「医療・福祉」の65歳以上の就業者は、10年前の約2.4倍に増加しました。
詳細はこちらをご覧ください。
統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-
シニア人財の活用
「就業・所得」の分野については
高齢期を見据えたリスキリングや、企業における高齢期の就業促進など
「年齢に関わりなく希望に応じて働くことができる環境整備」を図るとしています。
年金制度を安定して運営していくために
「さらなる被用者保険の適用拡大」に向けた検討を確実に進めていく予定です。
関連記事「労働者一人でも短時間労働者の社会保険適用へ?」
また、高齢者医療制度の持続可能な運営に向け、
窓口3割負担の判断基準の見直しが検討されています。
ローソンの事例
ローソンは、シニア向けの研修や短時間勤務制度を導入し、働きやすい環境を整えており
60歳以上のアルバイトが直近4年間で70%増加しています。
シニア人材の豊富な経験と知識を活かし、競争力を高める成功例として参考にしてください。
「労務サポートセンター愛知」は、人手不足でお悩みの医療・介護事業所をご支援します。
参考ページ 高齢社会対策大綱(令和6年9月13日閣議決定)
首相官邸「高齢社会対策会議」