50代社員が「戦力になるか不安」ですか?

中小企業の人手不足が深刻化するなか
50代の「プレシニア社員」が重要な戦力になり得るでしょうか?
株式会社ジェイックが50代の社員を対象に実施した
「仕事に対するモチベーション」に関するアンケート調査を参考に、解説します。
過半数がモチベーション低下
2025年の調査によると
現在の仕事に対し、モチベーション高く働けているかについては
「非常にそう思う」(8.7%)「そう思う」(35.3%)
「あまりそう思わない」(39%)、「まったくそう思わない」(17%)でした。
役職ごとに見ると、管理職では「あまりそう思わない」「全くそう思わない」を合わせた割合が45.4%
プレシニア社員の半数以上が
「今の仕事にモチベーションを感じていない」と回答しています。
一方、一般社員では66.6%とその差は21.2ポイントとなり
管理職層に比べて、一般社員のモチベーションの低さが際立つ傾向も見受けられました。
モチベーション高く働けない理由
モチベーション高く働けない理由を質問したところ
管理職、一般社員ともに、最も多かった回答は
「50代~60代のキャリアが尊重されていない」(39.7%)でした。
次に「仕事に新鮮さを感じられず退屈」(33.8%)
「働きに対して会社から適切な評価を受けていない」(26.5%)といった項目が
役職の有無を問わず共通して多く挙げられました。
働き方と評価制度が本人の期待とズレているので、社員はやる気をなくしてしまいます。
活かし方次第で人材課題の突破口へ
📉問題は本人ではなく、制度と環境
管理職は「スキルや経験の活用」(32%)、「後輩の育成」(16%)に意欲を持っています。
一方で、一般社員は「与えられた仕事を確実に遂行すること」(42.7%)が最多になりました。
また、約3割が「果たしたい役割はない」と回答。
この数字は、企業側の働きかけ次第で大きく変わる可能性があります。
50代社員が意欲を取り戻すカギは
「適正な評価」「期待役割の明確化」「柔軟な働き方」
これらは実は、制度で整えられる内容ばかりなのです。
🔧 中小企業が今すぐできる3つの工夫
「モチベーション高く働き続けるために、会社に求めること」を複数選択で質問したところ
管理職、一般社員ともに最も多く選ばれたのは
「働きやスキルに見合った評価や報酬が得られる制度の導入」
(管理職:34.7%、一般社員:36%)でした。
結果、プレシニア社員の活用を推進するために、3つの工夫が必要だと考えられます。
- 「経験重視」の評価制度への見直し
単なる勤続年数ではなく、「培ったスキルや知見」に着目。
役割期待と連動させることで、自律的な意欲向上につながります。 - 柔軟な働き方の導入
在宅勤務や時短勤務など、体力面・家庭事情への配慮を取り入れることで
実務面での安心感と定着率を高めます。 - 役割の言語化と再配置
「後進育成」「仕組み改善」など、目に見えるミッションを明示することで
組織内での存在価値が明確になります。
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参考ページ「プレシニア社員の「仕事に対するモチベーション」に関する実態調査」